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防災とキャンピングカー

2024/12/02


キャンプ、キャンピングカーが大好き!三重県出身のシンガーソングキャンパー「あつ」です!こちらのコラムを担当させて頂いておりますので、よろしくお願いいたします!
こちらのコラムでは、キャンピングカーユーザーとして、これからキャンピングカーの購入を考えている方や興味を持っていらっしゃる方に、「そこんとこ実際どうなの?」という疑問点をわかりやすくお伝えしていきたいと思っております!

防災という面でも注目を浴びているキャンピングカー

日本は昔から地震大国といわれていると同時に、異常気象の影響もあって台風やゲリラ豪雨などの災害が多くなっています。近年より一層各地で開催される「防災」イベントが増えてきたように感じます。それだけ「防災」や「災害への備え」に対する社会の関心が高いということでしょう。私も今年「防災士」の資格を取得したこともあり、防災イベントへの出演が増えました!

そんな中、キャンピングカーは防災という面でも注目されています。実際、大きな震災の後にはキャンピングカー業界への問い合わせが増えると聞きます。キャンピングカーといえば、旅行やレジャーに使うものというイメージが強いと思いますが、前回のコラムで触れたように「家の中と同じような環境」を作り出す装備がたくさんあり、いざという時にそのまま避難生活ができるという意味でも「有事の備え」として非常に心強いのです。

また、プライベートが守られる家族だけの避難所になるので小さいお子様がいる場合も安心ですし、避難所に連れていけないペットとの避難生活においても頼りになります!

平らなベッドで寝られる安心感

キャンピングカーといえば、まず外せない装備がベッドです。キャンピングカーによって装備はそれぞれ異なりますが、ベッドがないキャンピングカーはありません。フルフラットな状態で寝られるという事が、有事の際にも大切なんです。

過去の大きな地震、例えば2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、そして2016年の熊本地震では、エコノミークラス症候群による死亡も確認されています。その原因として、被災後長期間にわたり、乗用車で乗車体制のままで車中泊していたこと等があげられます。

キャンピングカーの場合は、キャブコン、バンコン、軽キャン、トレーラーと、どのタイプであってもベッドは必須なので、体を平らにしてしっかり休むことができます。災害時は不安もあり、なかなか寝付けないこともあるかと思いますが、日頃からレジャーで使っている事で「いつもと変わらない環境」にもなり、ひと時の安心にも繋がるのではないでしょうか。

便利な装備は、有事の際には救世主となる!

キャンピングカーならではの装備については、前回のコラムでご紹介しましたが、キャンピングカーによって装備の種類や内容は様々。必要か、必要でないかと意見が分かれるトイレやシャワーも、有事の際には救世主となります。

今年初めに起きた能登半島地震では、トイレの問題も大きく報道されたことが記憶に新しいと思います。被災地では自由に使える水に限りがあるので、キャンピングカーでよく使われている水不要のラップ式トイレも役に立ったようです。

またキャンピングカーにはサブバッテリーが搭載されているものが多いので、充電さえマメにしていれば、停電時もしばらくはその電力でしのぐことができます。ソーラーパネルを搭載しているキャンピングカーなら、晴れていればソーラー充電も期待できるので、より一層安心ですね!

収納場所も多く、ストックしてあるものがそのまま使える!

キャンピングカーは、乗用車に比べ収納場所も多いです。たとえ「キャンピングカーは週末や連休の時だけ使う」といったライフスタイルの場合でも、キャンピングカーで使うティッシュやキッチンペーパー、ラップやホイルなどの日用品を常備しているはずです。それらは災害時にもそのまま使えますし、カップラーメンや缶詰、レトルト食品など比較的賞味期限が長い食品をストックしている場合は、そのまま非常食になります。

私もキャンピングカーには、予備の着替えやタオル、ブランケット、常備薬や工具、ライトなどを常に乗せています。結局こういったものも緊急時に役に立つものばかりです。収納が多いキャンピングカーならではの利点ですね!

防災イベントで展示した「NINJA」

今回は、防災という面でキャンピングカーの魅力を伝えられたら…と思っておりますが、実は先日、とある防災イベントに出演した際、キャンピングカーの展示をすることになりました。そこで、「ダイレクトカーズ」の新型キャンピングカー「NINJA」をお借りし、会場にて展示させてもらいました。

この「NINJA」というキャンピングカーは、ベッド(5人就寝)はもちろん、マルチルームにはトイレ、シャワーもあり(給水タンクは81L)、屋根にはソーラーパネル(400W)が搭載されているので、前述した防災面での安心感は非常に高いのですが、実はそれだけではないんです!

 

収納力がハンパない!室外にも大容量の収納スペース!

先程キャンピングカーは収納場所が多いとお伝えしましたが、この「NINJA」は、収納力が桁違いです!室内の収納はもちろんですが、なんと室外にも大容量の収納ボックスがあるんです!しかも2か所も!本来この収納ボックスは、スキー板や汚れものなどを入れるために作られているのですが、防災面で考えても他のキャンピングカーと一線を画すもので、展示していた防災イベントでも来場者の関心度が高かったです。

まず、ボディー左側にはフタ付きの大きなスライドボックスがあります。サイズは1350 × 480 × 450mmで、耐荷重は100㎏!底には水抜き用の栓も付いています。

そして、リアにも1870 × 360 × 530mmの大容量ボックスが格納されています。こちらも耐荷重は100㎏。

室外の大容量ボックスが、災害時に便利な理由

災害時、泥や瓦礫の撤去に使用するスコップやバケツ、家屋の清掃で使うほうきや雑巾、着用する長靴や雨具なども、この大容量ボックスに入れておくことができ、室内へ持ち込む必要がなくなります。さらに、避難生活で出るゴミも室外の収納ボックスに入れておけば、室内も衛生的に保てますね!

また、断水した時には給水拠点で水が配られます。タンクなどで持ち帰った水は、室内へ持ち込むと濡れる心配もありますし、かなり場所も取ってしまいますが、「NINJA」なら、タンクのままこの大容量ボックスにストックしておくことができるのも便利ですね!

実際に20Lタンクを入れてみたところ、ボディー左側のボックスに5個入りました。重さも100㎏でちょうどいいサイズですね!

室外シンクも付いている!

さらにこの「NINJA」には、その名の通り忍者のように、隠れギミックが存在します。それがエントランスドアの横に隠されているシャワー付きシンク!ちょうどボディー左側にある大容量ボックスのすぐ隣です。

シンク横にスペースがあるのでコンロなどを載せて、屋外の調理台としても使うものですが、災害時、断水していない場合は給水タンクに水を入れれば、瓦礫撤去作業で使った長靴やスコップを洗ってから、収納ボックスに入れておくこともできますね!

キャンピングカー選びの際は、防災面も考えておきましょう

いかがでしたか?今回は防災という面からキャンピングカーを考察してみました!キャンピングカーは防災という面においても大変心強い存在ですね。レジャー使用はもちろんですが、防災という角度からも考えて頂くと、また違った切り口で必要な装備が見えてくるかもしれませんね!