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キャンピングカー、そこんとこ実際どうなの?をお伝えするコラムがスタートします!

2024/08/01


キャンプ、キャンピングカーが大好き!三重県出身のシンガーソングキャンパー「あつ」です!今回からこちらのコラムを担当させて頂きますので、よろしくお願いいたします!

こちらのコラムでは、キャンピングカーユーザーとして、これからキャンピングカーの購入を考えている方や興味を持っていらっしゃる方に、「そこんとこ実際どうなの?」という疑問点をわかりやすくお伝えしていきたいと思っております!

キャンピングカービルダーの思いを深堀り!

さて、昨年10月、私の住む三重県に大きなキャンピングカーショールームが誕生しました。その名も「SUZUKA BASE」。ここは東海地区最大級のキャンピングカー専門店「ダイレクトカーズ」のキャンピングカー展示&販売店です。

今回はこのコラムのスタートを記念し、キャンピングカーを作っている『人』に着眼します。「どんな思いでキャンピングカーを作ったのか?」また、「どんな点にこだわりがあるのか?」東海地区最大級のキャンピングカー専門店「ダイレクトカーズ」の百田社長にお話を伺いました。さらに後半ではキャンピングカーの作り手でもある百田社長による“キャンピングカーでの遊び方”についてもお伝えいたします!

「ダイレクトカーズ」が東海地区最大級のキャンピングカー専門店になるまで

ダイレクトカーズは2009年(平成21年)11月21日に百田雅人代表の個人事業としてスタートしました。設立当初は中古車の販売とミニバンのカスタムを2本柱として営業し、その後ハイエースのカスタムにも取り組み始めました。

転機が訪れたのは2011年3月11日に起きた出来事「東日本大震災」、福島県南相馬市のお客様にベッドキットを装着したハイエースを納車したこと。ハイエースは、がれきの撤去などに活躍し、車中泊にも使えたそうです。「これでなんとか生活を再建できる準備が整った。復興に向けて頑張るよ」という言葉を聞いた百田社長は「このクルマに人生を掛ける!」と決意したといいます。こうしてハイエースをベースとするキャンピングカービルダーとしての道が開かれたのでした。そして現在に至るまで、ハイエースだけでなくカムロードをベースとした数々のキャンピングカーを開発しています。

安心して長旅ができるキャンピングカー。そのポイントは?

近年数多くのキャンピングカーが登場しています。キャンピングカーならではの装備も様々で、同じ装備であっても種類やレイアウトによって使い勝手も変わりますし、一言にキャンピングカーといっても、使う人によってキャンピングカーのサイズやタイプ、必要な装備も変わります。また最近はレジャーだけでなく、防災という面でも注目を浴びているため、そのニーズはさらに細分化されていると思います。

百田社長が初めて手掛けたキャンピングカー専用ベース車両「カムロード」をベースとした本格的なキャブコンタイプのキャンピングカー「TRIP」は、一言でいうと「安心して長旅ができること」にこだわった一台。その視点で見てみると、数多くのキャンピングカーを見てきた私も唸らされたポイントがいくつかあります。特に長旅に向いてると思う便利な点が以下の5点。

 

  • 大容量の冷蔵庫と冷凍庫
  • リチウムバッテリーとソーラーシステム
  • 衛生的な大容量のステンレスタンク
  • タンク内の水をすべてお湯で使えるボイラー
  • 広いマルチルーム

 

このコラムでは今後、この着目すべき点について深堀り徹底調査していきたいと思いますが、まずはひとつひとつどういった点がポイントなのかをここから説明していきます。

 

大容量の冷蔵庫と冷凍庫

キャンピングカーの冷蔵庫は小型のものが多く、奥行きがないものもあるのでスーパーで買ってきたお弁当のトレーや食材のパックがまともに入らなかったりします。しかも冷凍庫は、おまけ程度についているものが多いので、冷凍食品がパッケージごと入らなかったり、氷がちゃんと作れなかったり、入れておいたアイスクリームが溶けたりする事もあります。

ところが!「TRIP」シリーズの冷蔵庫は、冷蔵が100リットル、冷凍が48リットル、ちゃんと2ドアの仕様になっていて合計で驚異の148リットル!私が一人暮らしのアパートで使っていた冷蔵庫より大きい!!これまでいろんなキャブコンを見てきましたが、冷蔵庫のサイズは最大級と言っていいのではないでしょうか。

長旅をする場合は、その地域の美味しいものを食べるのが楽しみの一つでもあります。海鮮が美味しい地域ではやっぱり生物を選んじゃいますよね!また、ご飯を作り過ぎて翌日に残しておきたいと思う場面も多々あります。そんな時、大容量の冷蔵庫&冷凍庫はとても心強いですよね!

 

リチウムバッテリ―とソーラーシステム

長旅での不安要素の一つ、電力。キャンピングカーの電力といえば、限られた分を節約しながら使うイメージですが、?快適な長旅“のために開発され、進化した「TRIPⅢ」には、「ダイレクトカーズ」が独自に生み出した「HIパフォーマンスハイブリッドシステム」を搭載しています。リチウムイオンバッテリーは4個(400Ah)、ソーラーは1105W(460WX2、185W X 1)も搭載されています。晴天の日中は太陽から共有される電力で室内のエアコンが使え、バッテリー満充電状態で夜を迎えることができるのは、夏の熱帯夜にも安心です!キャンピングカーの懸念点である電力供給量に重点をおいているのも、「ダイレクトカーズ」の長旅へのこだわりを感じますね。

 

衛生的な大容量ステンレスタンク

こちらも長旅での不安要素のひとつ、水。多くのキャンピングカーでは給水用ポリタンクを使って水を所持します。車内で使える水の量はそのポリタンクの容量で決まり、使った水は別の排水用のポリタンクへ溜まるというシステムです。

女性の力では、他のキャンピングカーではよくある20Lの満タンのポリタンクを持ち上げてシンク下などの場所に設置したり、排水でいっぱいになったタンクを車内から運び出して捨てたりするのは重くて大変なので、給排水がストレスに繋がります。

その点、「TRIP」シリーズは、給水135リットルのステンレスタンク!ポリタンクでは若干気になる独特の臭いもステンレスではありませんし、タンクの中のぬめりやカビが生える心配も少なくなります。しかも135リットルと大容量。水が補充しやすい給水口付きなので外からホースで直接タンクへ水を入れることができるので、重いタンクを運ぶストレスからも解放されます。

また給水・排水量がモニター表示されるので、給水タンクの残量も分かりやすく、排水を溢れさせる心配も軽減されます。

 

タンク内の水を全てお湯で使えるボイラー

こちらも驚きのシステム「瞬間温水ボイラー」です。車内で使える水の量については、タンクなどを見れば一目瞭然なのですが、車内で使える温水の量についてはあまり意識されない方が多いのではないでしょうか?

これまで様々なキャンピングカーを見てきましたが、水の一部を熱湯にして水と混ぜて使うタイプがほとんどかと思います。その場合、例えばシャワーを浴びていて、最初に熱湯にした分が途中でなくなったら、そこからは水しか出ません。その後もシャワーを浴びる場合は、また湯を沸かす時間が必要なわけです。

そんな中、この「TRIP」シリーズは、135リットルのステンレスタンクの中の水を全て瞬間的に温水に変えて使うことができる瞬間温水ボイラー付きなんです!一度に4~5人くらいお湯シャワーを浴びれそうですね!

長旅をする場合、毎日温泉や銭湯を探すのが結構大変だったりします。車内でシャワーが浴びれたら、温浴施設を探す時間も旅費の削減にも役立ちますよね!

 

広いマルチルーム

シャワーの話にも繋がりますが、「TRIP」シリーズは最初に見た時から、マルチルームの広さに驚きました!マルチルームはトイレを置くだけで精一杯でトイレから立ち上がると目の前に壁・・・というくらい狭いマルチルームもある中、「TRIP」シリーズのマルチルームは、トイレを置いたまま余裕でシャワーを浴びるスペースがあるほど。もちろん防水なので、先ほどの瞬間温水ボイラーでシャワーも安心して使えますし、マルチルームが広いことで小さなお子様と一緒に入ることも可能ですね!

「安心した長旅」へのこだわりはそのまま防災にも役立ちます

ここまで「安心した長旅」に非常に便利な点をピックアップしましたが、この「TRIP」は電源やトイレ、シャワーを探さなくても…つまりどこでも車中泊ができる「完全自立」タイプなんです。すなわち、防災の面においてもこれほど心強いことはありませんよね!停電してもソーラーシステムがあるので電力がまかなえ、家族だけで使える衛生的なトイレ、シャワー空間が確保され、広々としたベッドで体を休めることができます。またペットと暮らしている場合は特に、避難所での環境が気になりますが、キャンピングカーがあれば完全プライベート空間でペットと一緒に避難生活がすぐ始められますね。

実際に今年の年明けに起きた「令和6年能登半島地震」の際も、全国からキャンピングカーが駆け付けました。「ダイレクトカーズ」のレンタカーも被災地に赴き、石川県珠洲市にて全国自治体から派遣された応援職員が寝泊りの場所として利用されたと言います。

そんなキャンピングカーの利点を知り尽くした「ダイレクトカーズ」は、"もしもの時にチカラになれる”と積極的に地方自治体と災害協定を結んでいます。本社がある三重県ではいなべ市、鈴鹿市、津市、松阪市の4市、そして「厚木BASE」を構える神奈川県では厚木市、藤沢市。その地域が被災した場合は、"復興活動の一環としてキャンピングカーを活用できるよう車両サポートをする”という内容になっています。ここにも「ダイレクトカーズ」が描く"災害時のキャンピングカーの有効性”を感じられますね!

キャンピングカービルダー百田社長の楽しみ方をご紹介!

ここまでビルダーのキャンピングカーに懸ける思いをお届けしましたが、そんなキャンピングカーを知り尽くしたキャンピングカー専門店の社長は、実際キャンピングカーを使ってどんな遊び方をしているのか?気になりませんか?

実は百田社長、夏休み中に子ども達と、三重県多気町にある日本最大級の商業リゾート「VISON(ヴィソン)」に誕生したRVパーク「VISON」で休日を過ごされたそうなので、その様子をお聞きしました。

そもそもRVパークとは、「快適に安心して車中泊が出来る場所」を提供するために日本RV協会が推進・公認している有料駐車スペースのことで、キャンピングカーはもちろん普通車など一般の車でも利用できる車中泊スポットです。三重県多気町にある「VISON」には、全国的にも最大級のRVパークがあるんですよ!「VISON」には、三重大学とロート製薬の共同研究・発信の場として作られた薬草風呂「本草湯」もあり、車中泊スポットとしても施設が充実しています。

そんなRVパーク「VISON」に17時頃に到着した百田社長率いる百田チーム。メンバーは百田社長と長男くん、次男くん、そのお友達2名の合計5名。長男くんの中学校生活初の夏休みの思いで作りを目的に「VISON」にやってきました。今回の相棒は新型「NINJA」です。

「NINJA」はキレのあるスタイリッシュなボディラインになっており、従来のトラック感あるフロントが一気にイケメンへと進化を遂げております。さらにサイドとリアに大きな収納ボックスがあり、キャンプ用品はもちろん、スキー板やブーツ、釣り道具なども収納できます。子ども達の思い出作りにはぴったりな1台ですね!

NINJAの詳細情報を見る

 

RVパーク「VISON」へ到着!

まずは外部電源などの説明を聞き、レンタルしたBBQコンロ、焚き火台を設置するところからスタート。子ども達にとってはこういった経験もいい思い出になりますね!

いよいよBBQタイムですが、今回の百田チームの食材は「VISON」内にある「海女小屋なか川」にてR Vパークセットなるものを予約されていたそう。三重県産の貝などが入った浜焼きセット!最高ですね~!この店の女将さんは現役の海女さんで、この日の朝も海に潜られていたそうで、新鮮な食材であることがわかりますね!他にもアワビや生牡蠣、刺身など海鮮好きにはたまらないラインナップ!さらに運が良ければ、なかなか流通していない松阪牛が購入出来たりするそうですよ!

陽が落ちるまでBBQを楽しみ、星空を見上げていると不思議な光を発見した百田チーム。「あれはレーザー光線???」ディ〇ニーランド的な音と光のイリュージョンがどうしても気になった百田チームはその光の方へ。

現在「VISON」では、3周年を記念した体験型イルミネーション、ライトアップショウ「月の神さまと不思議なまつり」が開催されています。このイベントは、「新しい月見」をテーマに、月の世界に迷い込んだような約90分のイルミネーションとデジタルアートを体験できるイベント。1年ほど開催されているそうなので、気になる方はぜひ三重県へ!ぜひ「VISON」へ!

 

広い車内でゲーム大会!

BBQに体験型イルミネーションとたっぷり楽しみ、薬草風呂「本草湯」で疲れを癒した百田チーム。大人ならビールを飲みつつのんびり過ごして寝る…となりそうな流れですが、子ども達は違います!ここからも元気にゲーム大会が始まります。ダイネットをベッド展開にし、トランプ・人生ゲーム・ジェンガと、広い車内空間で伸び伸びと遊べるのがキャンピングカーの醍醐味!人生ゲームの大きなボードを広げて、さらにその周りに寝そべるスペースもありますから、子ども達にとっても非日常な体験となったことでしょう。

就寝時はバンクベッドに2名、ダイネットをベッド展開にして3名、エアコンも効いた車内で全員ぐっすりと眠りにつき、翌朝、薬草風呂「本草湯」で朝風呂でサッパリし、朝食会場でのタイの胡麻茶漬けに舌鼓を打ち、「VISON」を後にした百田チーム。子ども達にとってもきっと特別な夏休みの思い出になりましたね!

後日、子ども達の夏休みの日記には、しっかりのこの日の様子が記されていたようです!最近は、絵日記ではなくタブレットで記入するタイプなんですね!夏休みの宿題におけるデジタル化に驚きを隠せませんが、子ども達にとって思い出に残る夏休みとなったのは間違いないようですね!

いかがでしたか?

今回の「VISON」での休日を振り返りながら、百田社長は最後にこう締めくくりました。

 

——— 今の事業をやりながら、このキャンピングカーならではの車旅、車中泊の楽しさを多くの方に伝えたい ——— 

 

確かに私もキャンピングカーに乗るようになってから、それまでの「旅行」の概念が大きく変わりました。それまでの「旅行」といえば、何日も前から宿の予約を取って、目的地までの時間を計算して出発時間を決め、宿のチェックインや食事の時間を気にしながら行程通りに回るスタイルが多かったですが、キャンピングカーに乗るようになってから、宿の予約は不要になり、チェックインや食事の時間を気にすることもなく、自分のペースで旅行ができるようになりました。途中で気になるものがあれば、行程を外れて寄り道することもでき、そこで予想以上に楽しい出会いがあったり、面白い写真が撮れたりすることはよくあります。何日も前に計画しなくても「よし、今から行こう!」と、思った瞬間に動きだせるキャンピングカーの機動性が魅力の一つですね!

今後も、百田社長の思いはもちろん、キャンピングカーの便利な点や、「そこんとこ、どうなの?」と皆さんが疑問に思われるであろう点を、私なりにピックアップし、徹底検証していきたいと思います!